「料金を出すと他社と比べられてしまう」
「値段だけで判断されるのが怖いから、載せないようにしてる」
…その気持ち、よくわかります。
でも、実は料金をきちんと公開した方が、検索にも問い合わせにも効果があるというのが、私の経験からの結論です。
今回は、郊外でサービス業を営む企業が「料金を出しただけ」で成約率と検索流入が増えた実例と、具体的な価格の“見せ方テクニック”を紹介します。
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現代のユーザーは、とにかく“調べてから動く”のが当たり前。
そのときに一番気になる情報の1つが、「どのくらいの費用がかかるのか?」です。
そして、
という、明確な行動の分かれ目になります。
Googleの評価でも「ユーザーの検索意図に応えられているページ」は上位に出やすく、
“〇〇 料金”や“〇〇 相場”の検索ワードにヒットする構造が作れます。
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ある専門サービス業では、今まで「料金はお問い合わせください」としか記載しておらず、
見込み客がホームページを見ても「結局いくらかかるのかわからない」と言われていました。
そこで、以下のように料金表ページを新設。
サービス内容 料金(税込) 内容・備考
ベーシックプラン ¥19,800 初回ヒアリング+基本設計含む
カスタムプラン ¥33,000〜 要相談・お見積もり対応
オプション追加 ¥5,500〜 サブ作業・アフター対応 等
また、同時に「よくある質問」ページで価格に関する補足を加えたところ、
という結果に。
値引きや価格競争をせずに、「わかりやすさ=安心」につながるという典型的な成功例でした。
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以下のような検索ワードに対して、料金ページは非常にヒットしやすいです。
そのため、価格表ページがあるだけでアクセス導線が1本増え、競合との差別化にもつながります。
また、GoogleはE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点から、
“不透明なサービスページ”より、“正直に価格を公開しているページ”を評価する傾向にあります。
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ユーザーの目的は「安い会社を探す」だけではありません。
むしろ、
という点の方が重要視されます。
だからこそ、
といった工夫で、ユーザーの不安を取り除くことができます。
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よくあるミス 改善アドバイス
「料金はお問い合わせください」だけ 最低料金、参考例を出すだけでも◎
表記がPDFで読みづらい テーブル形式でスマホでも読みやすく
オプションが複雑で不透明 パターンごとに分けて説明する
また、料金ページには「今月の人気プラン」や「初めての方へおすすめ」といった**“選び方のヒント”**を添えると、成約率がアップします。
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料金を公開すると「値段で比べられる」と思いがちですが、実際は価格の出し方が誠実かどうかを見られています。
ホームページに価格を明確に示すことは、“信頼される入口”をつくることなんです。