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「料金表を出したら成約率が下がる」はウソ|価格の“見せ方”次第で問い合わせは増える

 

「料金を出すと他社と比べられてしまう」

「値段だけで判断されるのが怖いから、載せないようにしてる」

…その気持ち、よくわかります。

 

でも、実は料金をきちんと公開した方が、検索にも問い合わせにも効果があるというのが、私の経験からの結論です。

 

今回は、郊外でサービス業を営む企業が「料金を出しただけ」で成約率と検索流入が増えた実例と、具体的な価格の“見せ方テクニック”を紹介します。

 

 

◆ なぜ「料金を出さないと損」なのか?

 

現代のユーザーは、とにかく“調べてから動く”のが当たり前。

そのときに一番気になる情報の1つが、「どのくらいの費用がかかるのか?」です。

 

そして、

  • 料金が載っていないと「なんとなく不安」→ 離脱
  • 料金が明確だと「安心して問い合わせできる」→ 行動に移る

 

という、明確な行動の分かれ目になります。

 

Googleの評価でも「ユーザーの検索意図に応えられているページ」は上位に出やすく、

“〇〇 料金”や“〇〇 相場”の検索ワードにヒットする構造が作れます。

 

 

◆ 実例:料金表ページを公開したら問い合わせが1.6倍に

 

ある専門サービス業では、今まで「料金はお問い合わせください」としか記載しておらず、

見込み客がホームページを見ても「結局いくらかかるのかわからない」と言われていました。

 

そこで、以下のように料金表ページを新設。

 

サービス内容 料金(税込) 内容・備考

ベーシックプラン ¥19,800 初回ヒアリング+基本設計含む

カスタムプラン ¥33,000〜 要相談・お見積もり対応

オプション追加 ¥5,500〜 サブ作業・アフター対応 等

 

また、同時に「よくある質問」ページで価格に関する補足を加えたところ、

  • 直帰率が15%改善
  • 問い合わせ数が約1.6倍に
  • 成約率も従来より向上(“安さ”ではなく“明確さ”が評価された)

 

という結果に。

値引きや価格競争をせずに、「わかりやすさ=安心」につながるという典型的な成功例でした。

 

 

◆ SEOの観点でも、価格ページは非常に強い

 

以下のような検索ワードに対して、料金ページは非常にヒットしやすいです。

  • 「◯◯サービス 料金」
  • 「◯◯ 価格 比較」
  • 「◯◯ 相場 地域名」

 

そのため、価格表ページがあるだけでアクセス導線が1本増え、競合との差別化にもつながります。

 

また、GoogleはE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点から、

“不透明なサービスページ”より、“正直に価格を公開しているページ”を評価する傾向にあります。

 

 

◆ 「高い・安い」ではなく「わかりやすさ」がカギ

 

ユーザーの目的は「安い会社を探す」だけではありません。

むしろ、

  • “納得できる価格か?”
  • “明細がハッキリしているか?”
  • “後から追加請求されないか?”

 

という点の方が重要視されます。

 

だからこそ、

  • 「料金目安です」「内容により変動します」でもOK
  • 「最低価格+カスタム対応」で柔軟性を示す
  • 「料金に含まれるもの/含まれないもの」を明記する

 

といった工夫で、ユーザーの不安を取り除くことができます。

 

 

◆ ページ作成のコツ|よくあるミスを避けよう

 

よくあるミス 改善アドバイス

「料金はお問い合わせください」だけ 最低料金、参考例を出すだけでも◎

表記がPDFで読みづらい テーブル形式でスマホでも読みやすく

オプションが複雑で不透明 パターンごとに分けて説明する

 

また、料金ページには「今月の人気プラン」や「初めての方へおすすめ」といった**“選び方のヒント”**を添えると、成約率がアップします。

 

 

◆ まとめ:価格は“比較”ではなく“信頼”の材料

 

料金を公開すると「値段で比べられる」と思いがちですが、実際は価格の出し方が誠実かどうかを見られています。

  • 安くする必要はない
  • 値下げよりも「納得の説明」
  • 「価格がわからない=不安で問い合わせしない」ケースが一番の機会損失

 

ホームページに価格を明確に示すことは、“信頼される入口”をつくることなんです。