「ホームページは作ったけど、ほとんど問い合わせが来ない」
そんな相談を、私はこの数年で何十回も受けてきました。
特に所沢・入間・狭山のような郊外エリアでは、まだまだ**“持っているだけ”のホームページ**が多く、「運用する」という発想が少ないのが現状です。
でも、それはすごくもったいないことです。
なぜなら、ホームページは“作ること”がゴールではなく、“使うこと”で初めて価値が生まれるツールだからです。
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ホームページを作った時点では、検索エンジンにもユーザーにも、ほぼ無名の存在です。
その状態で「お客様が勝手に来てくれる」と思っていても、動線が整っていなければ誰もたどり着きません。
検索上位に表示されるためには、定期的な更新や、ユーザーにとって有益な情報の蓄積が必要不可欠。
つまり、“運用することで育つ”のがホームページなのです。
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所沢市で金属加工を行う某中小製造業では、数年前にホームページを立ち上げたものの、検索流入は月に20件程度。
ほとんどが「会社名検索」でした。
そこで弊社では、下記のような改善策を提案・実行しました。
主な取り組み:
実際のブログタイトル例:
半年後には検索流入が5倍になり、BtoB企業から月2件程度の問い合わせが発生するようになりました。
中には、「ブログを読んで加工の精度に惹かれた」という理由で取引が始まったケースもあります。
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① 月1本でもいいからブログを書く
「ブログ」と聞くとハードルが高く感じる方も多いですが、業務の中でお客様に話している内容=ネタです。
例:
これを**“文字にして残す”だけ**でSEOに効果的です。
② 写真と文章の“セット”で投稿する
文章だけよりも、写真があると検索エンジンにもユーザーにも評価されやすくなります。
加工前・加工後の比較や、機械を動かしている様子などが効果的。
③ スマホで読みやすいレイアウトにする
特に郊外では、営業担当者がスマホで調べてアクセスしてくるケースが多いです。
スマホでも見やすい構造にすることで、直帰率が下がりSEOにも好影響が出ます。
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CMS(コンテンツ管理システム)を使えば、更新作業は特別なスキルがなくても簡単です。
WordPressは代表的ですが、最近ではもっとシンプルな国産のCMSも増えています。
外注だけでなく、自社でもある程度更新できる仕組みを整えることで、社内発信力が強化され、SEOにもプラスになります。
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ホームページは“名刺”ではありません。
営業ツールであり、24時間働いてくれるスタッフのようなものです。
作って終わりにせず、少しずつでもいいので「情報を追加する」「写真を更新する」「記事を書く」といった運用をしていくことで、資産型メディアに育ちます。
所沢をはじめとする郊外の中小企業こそ、こうした“使えるホームページ”を持つことで、強みを発信し続けていくことができます。